シニアピラティスのレッスン中、
こんなふうに感じることがあります。
「お腹を凹ませましょう」と伝えても
・参加者さんの表情が固くなる
・首や肩に力が入る
・動きが止まってしまう
そして、ふとよぎる疑問。
🧘おすすめピラティスアイテム
「どうして、こんなに伝わりにくいんだろう?」
実はこれ、
教え方が悪いわけでも(もしかして・・そう?)、
参加者さんの理解力が低いわけでもありません。
シニア世代の身体と心の特徴を考えると、
とても自然なことなのかな、と思います。
お腹は「鍛える場所」ではなく「守る場所」になっている
多くのシニアの方は、これまでの人生で
・腰痛
・内臓の不調
・手術や大きなケガ
・長年の疲労や緊張
を経験しています。
その結果、無意識のうちに
『お腹=守る場所』として体が反応するようになります。
そんな状態で
「お腹を凹ませましょう」と言われると、
体はこう感じます。
『力を入れなきゃ』
『固めなきゃ』
『しんどいことしなきゃ』
つまり、
凹ませられないのではなく、凹ませる感覚を養う機会に出合ってこなかった、とも言えると思います。
「お腹に力を入れる=頑張る」という誤解
シニア世代の多くは、
腹筋=腹筋運動というイメージを持っています。
そのため
お腹を凹ませようとすると、
・思い切り力む
・息を止める
・肩や首が緊張する
ということが起こりやすい。
でも、ピラティスで大切にしたいのは
表に見える腹筋ではなく、深層のインナーマッスル。
これは
・見えない
・触っても分かりにくい
・今まで意識したことがない
筋肉なので、
「凹ませる」という言葉だけでは想像しにくいのでしょう。
そもそも「吐けていない」問題
もうひとつ、とても大きな理由があります。
それは
呼吸が浅いこと。
シニアの方は
・肩でだけで呼吸している
・『腹式』に囚われていてコアが抜けきってしまう
・吐ききれない
・肋骨が動きにくい
という状態がとても多いです。
その状態で
「吐いて、お腹を凹ませましょう」と言われても、
吐く余白そのものがない。
結果として
・首が苦しくなる
・顔に?が浮かぶ
・腰が固まる
といったことが起こります。
「正しくやらなきゃ」という真面目さ
シニア世代の素晴らしいところでもあり、
難しさでもあるのが、真面目さです。
・先生の言う通りにやらなきゃ
・できていない気がする
・迷惑をかけたくない
この思いが強いほど、
体は緊張し、動きにくくなります。
インナーマッスルは
集中してリラックスしているときにこそ働く筋肉。
不安が強いと、
「凹ませる感覚」はどんどん遠ざかってしまいます。
「お腹を凹ませる」は、実はとても抽象的な言葉
私たち指導者にとっては当たり前の言葉でも、
参加者さんにとっては
・どこを?
・どのくらい?
・いつ?
が分からない、とても抽象的な指示です。
分からない指示を受けたとき、
人は無意識に体を固めます。
それもまた、自然な反応です。
シニアピラティスで大切にしたい考え方
ここで、ひとつ大切なことを。
お腹を凹ませることは「目的」ではありません。
呼吸ができて
安心して
無理のない動きができた
その結果として、自然に起こるものです。
私がレッスンで意識している言い換え
最近は、こんな声かけを大切にしています。
・「お腹を凹ませよう、と頑張らなくていいですよ」
・「息を吐いた分、力が抜ければ十分です」
すると、不思議と
表情が柔らぎ、呼吸が深くなり、
結果的にコアが安定してくる方が多い印象です。
まとめ
シニアピラティスで
「お腹を凹ませる」が難しいのは、
理解力の問題でも
意識の問題でもありません。
体と心が、これまで頑張ってきた証。
だからこそ意識するのは、
・形にこだわりすぎない
・できない動きを責めない
・安心できる空気をつくる
お腹を凹ませることは、
体を正しく動かせたあとで十分なのかも知れません。
それが、
シニアピラティスの勘所。
つらつらと思うところを書いてみました^^
ではまた。
明日もシニアピラティスのお仕事ガンバリマス。
では!



コメント