今年も梅の季節がやってきました。本州より遅い梅仕事です。
わが家の庭に植えている梅の木に、青くて丸い実がたくさんついていたので、今年も梅シロップを仕込みました。
仕込んだのは6月27日。2週間後には氷砂糖がすっかり溶けて、きれいな琥珀色のシロップが完成しました。
梅がしわしわになったとき、「ちゃんとエキスが出たな」とほっとします。
毎年のことなのに、何度やっても愛おしい瞬間です。
梅シロップって「発酵食品」なの?
厳密には、梅シロップは発酵食品ではありません。でも、梅と砂糖だけで作るこのシロップには、梅自身が持つ有機酸(クエン酸・リンゴ酸など)がたっぷり溶け出しています。
この有機酸が、
- 疲労回復(体内の乳酸の分解を助ける)
- 食欲増進(胃腸の働きを促す)
- ミネラルの吸収サポート
といった働きをしてくれます。
特に夏は「なんとなくだるい」「食欲がわかない」という日が続きやすいですよね。梅シロップを一杯飲むだけで、体がしゃきっとする感覚があります。
お酢を少し加えるのがポイント
梅シロップを作るとき、わたしはお酢を少量加えています。
なぜかというと、梅シロップは発酵しすぎることがあるんです。特に気温が上がる夏場は、酵母が活性化してシロップがシュワシュワしてきたり、アルコール臭がしてくることも。
お酢を少し加えることで、発酵の進みすぎを穏やかに抑えて、長く安定した状態で楽しめます。お酢の量は梅1kgに対してカップ1杯程度。
風味への影響はほとんどなく、すっきり仕上がります。
材料(作りやすい量)
- 青梅 500g〜1kg
- 氷砂糖 梅と同量
- お酢 カップ1杯(米酢・りんご酢など)
※今回は熟した梅(黄色いもの)ではなく、青くて固いものを選びました。
熟した梅は果肉がやわらかく早くエキスが出ますが、シロップが濁りやすくなります。
作り方
1. 梅を洗ってヘタを取る
竹串や爪楊枝でヘタを一粒ずつ丁寧に取ります。ここを省くとえぐみが出やすくなるので、面倒でもひとつひとつ。
2. 水気をしっかり拭く
カビの原因になります。清潔なキッチンペーパーで丁寧に。
3. 瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ、お酢を加える
梅→氷砂糖→梅→氷砂糖の順に重ね、最後にお酢を回しかけます。
4. 冷暗所に置いて毎日ゆする
1〜2週間で氷砂糖が溶けてきたら完成が近いサイン。梅がシワシワになったらエキスが出た証拠です。
5. 梅を取り出すorそのまま?
シロップだけを清潔な瓶に移しても良いのですが、私はそのまま。
ズボラなだけかもしれませんが、最後の最後まで梅の風味と変化を楽しむには漬けたままいただくのが一番!
これも完熟であれば飲んだ後は梅ジャムとしての利用もできるので一石二鳥です。
よくある失敗Q&A
Q. シロップがシュワシュワしてきた
発酵が進んでいます。すぐに冷蔵庫へ。
お酢を少し加えると落ち着くこともあります。
Q. 白いふわふわが浮いている
カビの可能性があります。その部分を取り除き、においや味を確認してください。全体に広がっている場合は残念ですが廃棄を。
熱湯消毒だけでは足りないこともあるので念の為アルコール消毒を。
梅と瓶の水気をしっかり拭くことが一番の予防策です。
飲み方アレンジ
炭酸割り(梅スカッシュ)
シロップ大さじ1〜2を炭酸水で割るだけ。子どもから大人まで喜ばれます。
ヨーグルトにかける
プレーンヨーグルト+梅シロップは、腸活と疲労回復が同時にできる組み合わせ。
塩麹ドレッシングにプラス
塩麹+梅シロップ+オリーブオイルで夏野菜のドレッシングに。発酵食品×梅のクエン酸で、体の中から整えます。
塩麹との合わせ技でカレーの隠し味にも◎
まとめ
梅シロップは、作るのがとても簡単なのに、体への恩恵がたくさんあります。
お酢をひとさじ加えるだけで、安定して長く楽しめるようになる。そういう小さな工夫の積み重ねが、食を通じた養生だと私は思っています。
疲れやすい夏に、一瓶あるだけで心強い🫙
砂糖と梅とお酢だけで、自然の力をいただく。それがいちばんシンプルで、体に素直な夏の養生です。
来年はぜひ、仕込んでみてください。



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