「ビーツクワス」を知っていますか?
ロシアで昔から飲まれてきた、ビーツ・水・塩だけで作る発酵ドリンクです。
腸活・デトックス・鉄分補給に良いと聞いて実際に仕込んでみました。
しかも今回使ったのは、自分の庭で育てたビーツ。
無農薬・自家栽培なので、皮ごと使えるのが嬉しいところです。
ビーツクワスとは?
クワスは伝統的な発酵飲料。
ビーツで作るクワスは、ビーツが本来持っている乳酸菌を活かして自然発酵させたドリンクです。
加熱も酢も使わない。ビーツと塩水だけで、数日で発酵が始まります。
発酵食品というと「麹が必要」「難しそう」というイメージがありますが、ビーツクワスは本当にシンプル。発酵初心者の方にもおすすめしたい一品です。

材料(作りやすい量)
- ビーツ:1個
- 水:500ml〜1L
- 塩:水の1〜2%(500mlなら5〜10g)
たったこれだけ。特別な道具も不要です。
材料(にんにく・ローリエ入りバージョン)
シンプルな塩水だけでも作れますが、にんにくやローリエを加えるとより風味豊かになります。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ビーツ(皮ごと) | 適量 |
| 水(煮沸して冷ましたもの) | 1L |
| 塩(自然塩) | 10g(水の約1%) |
| にんにく(お好みで) | 1片 |
| ローリエ(お好みで) | 1枚 |
作り方
① ビーツを薄切りか角切りにする
皮ごとでOKです。皮には乳酸菌が多く住んでいるので、むしろ皮ごとの方が発酵が活発になります。切ったときの断面の美しさに毎回驚きます。ルビーのような深い赤紫色、ストライプ模様。自然ってすごいと思う瞬間です。

② 清潔な瓶に入れる
煮沸消毒した瓶を使います。ビーツをぎゅっと詰め込むのではなく、ゆったり入れるのがポイント。
③ 塩水を注ぐ
ビーツが全部浸かるように塩水を注ぎます。塩分濃度は1〜2%。少なすぎると雑菌が繁殖しやすく、多すぎると発酵が進みにくくなります。
④ 蓋をゆるくして常温に置く
密閉すると発酵ガスが溜まって危険です。蓋はゆるめに。夏は発酵が早いので、涼しい場所に置くのがおすすめ。
⑤ 1日1回かき混ぜる
酸素を送り込みながら、全体が均一に発酵するように。
⑥ 3〜5日で泡が出てきたら完成のサイン
仕込んで数日後、瓶の中に小さな泡が見えてきました。これが発酵が始まったサイン。ビーツが乳酸菌の力でじわじわと変化しているのを目で見ることができます。
品種によって色が違う!キオッジャビーツで作ってみたら…
今回使ったのは、ピンクと白のしま模様が美しいキオッジャビーツ。仕込んでみたところ、発酵が進むにつれて色が抜けて茶色っぽくなりました。
通常の赤いビーツで作るとルビーレッドの液体になりますが、キオッジャビーツは色素(ベタシアニン)が少ないため、色の出方が異なるようです。見た目は地味になりましたが、味・栄養には問題ありません。
鮮やかな赤色を楽しみたい方は、通常の赤いビーツで仕込むのがおすすめです。品種による違いも発酵の面白さのひとつだと思っています。

発酵の様子(日数ごとの変化)
| 経過 | 状態 |
|---|---|
| 仕込み当日 | 透明な塩水にビーツが沈む |
| 1日後 | 水がルビーレッドに染まり始める |
| 数日後 | 小さな泡が立ち始める(発酵のサイン) |
| 完成 | ビーツの色が抜けて泡が立っている状態 |

ビーツクワスの栄養と効能
- 鉄分・葉酸:貧血予防・エネルギー代謝を助ける
- 乳酸菌:腸内環境を整える
- 硝酸塩:血流改善・血圧ケアに
- ベタイン:肝臓の代謝をサポート
- 天然色素(ベタシアニン):抗酸化作用
特に40代以降の女性に嬉しい栄養素が揃っています。更年期の不調に悩む方にもぜひ試してほしい一杯です。
実際に飲んでみた正直な感想
飲んでみて最初に感じたのは「土っぽい味」。これはビーツ特有のジオスミンという成分によるもので、正常なサインです。
塩水で仕込んでいるので塩味もあります。ごくごくと飲むというより、少量をゆっくり味わう感じ。酸味はそこまで強くなく、もう少し発酵を進めると酸味が増してきます。
最初は「これが体にいいの?」と半信半疑でしたが、慣れてくると「体が求めてくる味」になってくるというのが正直なところです。

飲み方バリエーション
| 飲み方 | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 炭酸水割り | 1:3 | 一番飲みやすい・夏の水分補給に |
| 水割り | 1:2 | シンプルな味で飲める |
| レモン汁を足す | 数滴 | 爽やかになって飲みやすい |
| はちみつを足す | 小さじ1 | 甘みが加わってまろやかに |
| ドレッシングに使う | そのまま | 塩麹+オリーブオイルと合わせて |
初めて飲む方には炭酸水1:3割りが一番おすすめです。土っぽさが和らいで、スッキリ飲めます。
飲むだけじゃない!ビーツクワスの使い方
ビーツクワスは飲み物としてだけでなく、料理にも活用できます。発酵の旨味と乳酸菌をまるごと料理に取り込めるのが嬉しいところ。
ドレッシングに
塩麹+オリーブオイル+ビーツクワスを混ぜるだけで、発酵ドレッシングのできあがり。サラダにかけると体に嬉しい一皿になります。
炊き込みご飯の水として
お米を炊くときの水をビーツクワスに置き換えると、ほんのりピンク色のご飯に。見た目が可愛く、乳酸菌も一緒に摂れます。海苔巻きやおにぎりにするとカラフルで楽しい一品になります。
スープのベースに
東欧では伝統的にボルシチに使われます。野菜スープに少量加えると、旨味と深みが増します。
お肉の下味・マリネ液に
乳酸菌の働きでお肉が柔らかくなります。鶏肉や豚肉をビーツクワスに漬けてから焼くと、やわらかくジューシーに仕上がります。
ピクルスの漬け汁に混ぜる
きゅうりや大根のピクルスを漬けるとき、漬け汁にビーツクワスを加えると旨味と酸味がプラスされます。
庭のビーツで作れた喜び
植えたのは春。ぐんぐん育って、収穫したときの嬉しさといったら。
食べるだけじゃなくて、発酵ドリンクにもなるとわかったら、来年はもっとたくさん育てたくなりました。
自分で育てたものを、自分で発酵させて、自分で飲む。シンプルだけど、これが一番豊かな食の楽しみ方だと思っています。
⚠️ ご注意
ビーツにはビタミンKが豊富に含まれています。血液凝固に関わる薬(ワーファリンなど)を服用中の方は、摂取前に必ず医師にご相談ください。
また、腎臓に疾患のある方も摂取量にご注意ください。本記事の内容は医療アドバイスではありません。体調に不安がある場合は専門家にご相談ください。


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