お客様によって味噌の仕上がりが変わる話。
ここ2〜3日で、3月に行った味噌ワークショップで仕込んだ味噌の完成報告が相次ぎました。
参加者の皆さんが「できました!」と知らせてくださるのは、主催する私にとっても大きな喜びです。
完成のタイミングでLINEでご連絡するのですが、実は仕込んで3ヶ月後のタイミングでも「天地返しをしてくださいね」と再度お伝えしています。
ワークショップが終わっても、味噌の呼吸はずっと続いているので、私も一緒にその過程を見守らせていただいているような気持ちです。
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面白いのは、同じ日に同じ材料で仕込んでも、仕上がりがそれぞれ違うこと。
毎年来てくださるお客様の中には「去年は黒カビがたくさん出てしまったけれど、今年は大丈夫でした」という方もいれば、
「今年は色が濃く出て味が深い!」と驚かれる方もいらっしゃいます。
保存場所の温度や湿度、仕込み時の天候、そして混ぜ方や詰め方の力加減など、ほんの少しの違いで味噌の顔が変わるのです。
十人十色の味噌が生まれるたびに、発酵の奥深さを改めて感じます。
私のワークショップでは、大豆を煮るところまでは私が担当します。
お客様には、柔らかく煮えた豆を潰し、麹と塩を混ぜ合わせ、容器に詰めるところをお任せしています。
この「ちょっとだけ関わる」という負担のなさが好評で、「これなら私でもできる!」と毎年来てくださる方も少なくありません。
味噌作りと聞くと「大変そう」と身構えてしまう方も多いですが、実際は手を動かす時間はあっという間。
豆の香りや麹の甘い匂いに包まれる時間はとても癒やしになり、「また作りたい」と思っていただけるのだと思います。
仕込んだ味噌をどう楽しむかは人それぞれです。
「出来立ての若い味噌が好きで、すぐに食べ始めます」という方もいれば、「せっかくなら1年寝かせて色や風味の変化を楽しみたい」とじっくり熟成を待つ方もいます。
発酵食品の魅力は、ただ食べて美味しいというだけでなく、その人の生活や心のあり方が反映されるところにあると思います。
同じレシピで同じ材料を使っても、「誰が、どんな気持ちで仕込んだか」で違う味になる。
そう考えると、味噌はまさに「その人の分身」なのかもしれません。
私自身はというと、正直に言えばマメな性格ではなく、どちらかといえばズボラです。
容器の隅にちょっとカビを見つけても「まあいっか」と気楽にしてしまうことも多々あります。
そんな自分を思うと少し情けないような気もしますが、それでもちゃんと美味しい味噌ができてくれるから不思議です。
発酵の力は、本当に寛容で懐が深いと感じます。
いずれにしても、どの方も「自分で仕込んだ味噌を美味しく食べていただけたらそれで十分」。
味噌作りを通して「食べ物を育てる喜び」や「手をかけたものをいただくありがたさ」を感じてもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。
そして、そろそろ新豆の季節。
大豆の収穫とともに、発酵の季節も始まります。
今年はもっとたくさんの方に味噌作りの楽しさを知っていただきたいと思い、ワークショップも積極的に開催していく予定です。
ひとりひとりの味噌に宿る物語を、また一緒に体験できる日を楽しみにしています。
では、今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました!



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